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 <かっぱの新学期>その2
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課外授業-夜の市ヶ谷にて

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7月のある夜、私は上智福祉専門学校へゲストティーチャーとして呼ばれた。保育士の資格を取るために勉強に来ている学生に教育原理という科目を教えているNさん。もう小6になっているかっぱの卒園児の親なのだが「吉祥寺という街中で面白おかしく楽しい保育実践が行われている。必ずしも自然に恵まれてはいない都会でも”自由な保育”ができることを知ってほしい」「自由な保育・教育ということについて考えてみよう」という目論見と「保育現場で働いているヘンナおっさんをみんなに紹介してあげよう」というある種の刺激を考えたみたい。

40人くらいの学生を前に教壇に立つというのはさすがに緊張するもの。かっぱと自分の紹介をした前半はそれこそ汗びっしょりになるほど。みんな私語もせず聞いてくれてはいたけど、中味としてどれほど伝わったか、わかってくれたかという心配してたらNさんが親の立場から、ということで用意していたかっぱの昔の写真を見せながらあれやこれやうまいことつけ加えてくれて「なるほど、うまいもんじゃ」。

そのNさんの授業は意欲的な実践をしている長野の小学校や埼玉の保育園やそれぞれの現場に足を運んだりVTR(映画)を見せたりでわかりやすく&ていねいに&考えさせる授業内容で学生たちには人気があるんだって。うん。私もそう思ったよ。Nさん曰く「その年、その年で反応というか雰囲気が違うんだよね。」「今の2年生の子の方が意欲的な感じ」「男性も毎年10人前後いるけど保育を本当にやりたいかどうか今ひとつわかりにくいのよ」。

質問・意見交換の時間になって「保育時間は?」「給料はいくら?」「子供同士がケンカしたときはどうしてますか?」等具体的な質問をしたのは2年の子たち。かっぱにも興味を持ったようで「見学に行ってもいいですか」って。あとで聞くと今保育園や学童クラブで仕事をしている子もいるんだと。
で、やはりというか、私個人についての質問が多く「何歳ですか?」「60だよ」「えーっ!みえな~い!」「かっぱで何年働いてますか?」「28年ぐらいかな」「うっそー」「すごーい」。そして「保育士の資格はいつ取ったんですか?」ときたから「いや、実は私は資格はもっとらんのじゃよ」と答えるとさすがにびっくりした様子。そりゃぁそうだよな。資格を取るために学生やっとる人の前に、無資格の年寄りが現れてえらそうなことくっちゃべって、そのあげく「いや、持っとらん!」だもん。急いで私は資格というものにこだわらない考え方とその時代の空気と、今も続いている試験制度のこととかちょこっと釈明したけど「今どきだったら保育者になれないだろうね」「すきんけど、この話し始めると長くなっちゃうので」という程度でケリをつけてしまった。(いや、実際もう時間がなかったんだよ。)

若い男性で保育士の資格を取るために来ている人たちと話ができなかった。反応も少なかったのは残念だったしかっぱの保育のこと、地域の中でいろいろな人に支えられて生きているかっぱの様子をもっと詳しく話して意見交換できればよかったとか、私も反省したけどあとで何人かの人とお茶してわちゃわちゃ騒いで楽しかったし、ま貴重な体験をさせてもらってラッキーだったといこと。そして何より付け加えたいのは、その上智の専門学校で勉強していたSさんがNさんとの縁がきっかけで今年からかっぱで保育者として働き始めたということ。
ね、なかなかでしょ。

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