</comment> <style type="text/css" media="screen"><!-- @import url(http://www.ikuji-ikuji.net/css/column-ie.css); --></style>
最近のバックナンバー
 あかちゃんの時のお話
 「ナルニア国ものがたり」
 クリスマス?サンタクロース?
 感動の滴は、記憶の奥底に
 夏休みにオススメ!「ランサム・サガ」
       * * *

あかちゃんの時のお話

コメント数(1)  トラックバック数(0)

春、すべての命がよみがえる春、雪国ではそれが劇的に感じられます。真っ白だった世界に、茶色、黄緑、そして黄色が顔をのぞかせ、そしてそれぞれが色鮮やかに輝いていきます。すべてが再生し、新しくなる。まさにそう感じられる季節です。それにちなんで、赤ちゃんが生まれてくることをテーマにした絵本をいくつかご紹介したいと思います。


■「うちにあかちゃんがうまれるの」いとうえみこ・文 伊藤泰寛・写真 ポプラ社。

utiniakachanga.jpg

 「うちにあかちゃんがうまれることになりました」。6歳のまなかちゃんが、妊娠中のお母さんの様子、助産師さんの検診、「今日生まれそう」と言われて家族みんなが早く帰ってくる様子、お風呂で出産する様子、二人のお兄ちゃんがへその緒を切る様子などを、語っていきます。カメラマンのお父さんのまなざしが温かく、生まれた後、お兄ちゃんたちやまなかちゃんが赤ちゃんを愛おしそうに抱く様子なども、見ているだけで心がほっこりします。


■ 「あかちゃんてね」星川ひろ子・星川治雄 小学館

akachantene.jpg

 こちらも4歳のお姉ちゃんの語りです。あかちゃんの誕生から、1ヶ月ごとにとった写真と一緒に、赤ちゃんの成長の様子を語ってくれています。最後の見開きをさらに両開きに広げたページに12枚ずらり並べた写真は圧巻。あかちゃんて、1年でこんなに大きくなるんだとうれしい驚きを感じます。


■「あかちゃんが教室にきたよ」写真=星川ひろ子 文=寺田清美・鈴木良東 岩崎書店

akachangakyousitunikitayo.jpg

 あかちゃんとおかあさんが継続的に教室に遊びに来る「赤ちゃんとのふれあい授業」を、写真と子どもたちのやりとりを中心につづった絵本です。誕生したばかりの写真でまずはご対面。4ヶ月になった赤ちゃんの最初の訪問の後は、2ヶ月ごとにあかちゃんが教室に遊びに来ます。おっぱいの飲んでいるだけだったのに、はいはいしたり、次の時は立っちして、あかちゃんの成長ってすごいと子どもたちが、感動します。赤ちゃんの人形を世話してみたり、自分が赤ちゃんだったときのことを発表するなど、子どもたち自身の動きも広がります。身近にふれあうことの少なくなってしまったあかちゃん。でもこうして1歳の誕生日まで何回か継続して出会っていくと、何かが伝わるようです。様々な世代の人とふれあうのは、子どもたちだけではなく、あかちゃんにもおかあさんにもいいのではないでしょうか。気軽にふれあえる場があればいいのにと、つくづく思います。


■「わたしのあかちゃん」澤口たまみ ぶん 津田真帆 え 福音館書店

watasinoakachan.jpg

 こちらはイラストです。あかちゃんの出産直後から4日目におっぱいが出てるまでを、お母さんが思いを込めて語ります。誕生3日目の赤ちゃんから見たお母さんのイラストは、ちょっと不思議です。ふうん、こうやって見えているのかと。3,4歳の子どもで、おなかの中にいたときのことや生まれたときのことを覚えていて、教えてくれる子がいます。読んであげると、そんな話が飛び出すかもしれませんね。


 そうでなくても、これらの絵本を読んであげたあと、あなたの生まれたときはね、とか、あかちゃんの時はね、と話してあげられるといいなあと思います。お話ししてと言われて親などが語るお話の中で、子どもが一番喜ぶ話は、実は自分の赤ちゃんだったときの話や、家族の話だったりしますから。昔話などを間違いなく覚えて語ることよりも、そういう方がずっと家族で一緒に楽しめる語りなのではないでしょうか。繰り返し語ることで、一つの技になっていきます。失敗談もユーモラスに語れば大丈夫。その子に注目しているんだということが伝わるのではないでしょうか。
 今は、写真よりもビデオの方が優勢ですが、アルバムをめくりながらエピソードを語ってあげることも、楽しいと思います。ビデオは機械がないと見ることができませんが、写真はもっと手軽に楽しめますから。子育てブログをやっている人は、プリントアウトして、子ども自身が気軽に読めるようにしてあげるといいかもしれませんね。その子のことを思いを込めてその子自身に語るのは、愛されているという実感につながる行為かもしれませんね。
 
 お話になんてできない、何を話したらいいのかわからない、などというときは
■「じぶんでつくる 6さいまでのアルバム」やまわきゆりこ・さく 福音館書店

jibunde.jpg

が役に立つのではないでしょうか。真ん中に横棒が最初から最後まで入っています。そして上段では、こねこのプリンが自分の生まれたときから6歳までの様子を語り、その項目ごとに「あなたは?」と質問してきます。下段にある枠に、その答えを書いていきましょう。そうすると、エピソードつきのアルバムの完成です。

 子育ての時って、目の前のことで精一杯。でもちょっと振り返れば、二度とない経験=エピソード=思い出がいっぱいです。語ることは忘れないことでもあり、家族で語り継がれるエピソードがあるのは「宝物」なのではないでしょうか。
 生まれてきた、ただそれだけで命には価値があります。大人にも子どもにも、等しく尊重されうる価値があります。相手のことを語る行為そのものが、そういう相手を愛おしむ行為だと思います。だから、パパの子どもの時のお話、ママのちっちゃいときのお話、おじいちゃんの、おばあちゃんのお話も語られるのも素敵だと思います。

バックナンバー一覧へ コメントを見る(1)   コメントを書く   トラックバック(0)
* * *
▽ この記事へのコメント ▽
Comment No.1

私はもう産むことはないだろうと思ったときに、
「うちにあかちゃんがうまれるの」を購入しました。
自分の記憶をとどめておく為に買いましたが、子供が
見つけて「読んで」といわれ、一緒に読みました。
どんな風に感じているかはよくわかりませんが、妹の
出産にも立ち会ったわが子です。
私と同じように記憶を反芻しているのかもしれません。

Posted by 黒澤園子 : at 4 21, 2006
* * *