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<title>本をよもうよ！</title>
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<title>あかちゃんの時のお話</title>
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<summary type="text/plain">春、すべての命がよみがえる春、雪国ではそれが劇的に感じられます。真っ白だった世界...</summary>
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<![CDATA[<p>春、すべての命がよみがえる春、雪国ではそれが劇的に感じられます。真っ白だった世界に、茶色、黄緑、そして黄色が顔をのぞかせ、そしてそれぞれが色鮮やかに輝いていきます。すべてが再生し、新しくなる。まさにそう感じられる季節です。それにちなんで、赤ちゃんが生まれてくることをテーマにした絵本をいくつかご紹介したいと思います。</p>

<p><br />
■「うちにあかちゃんがうまれるの」いとうえみこ・文　伊藤泰寛・写真　ポプラ社。</p>

<p><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/utiniakachanga.jpg"><img alt="utiniakachanga.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/utiniakachanga-thumb.jpg" width="73" height="85" /></a></p>

<p>　「うちにあかちゃんがうまれることになりました」。６歳のまなかちゃんが、妊娠中のお母さんの様子、助産師さんの検診、「今日生まれそう」と言われて家族みんなが早く帰ってくる様子、お風呂で出産する様子、二人のお兄ちゃんがへその緒を切る様子などを、語っていきます。カメラマンのお父さんのまなざしが温かく、生まれた後、お兄ちゃんたちやまなかちゃんが赤ちゃんを愛おしそうに抱く様子なども、見ているだけで心がほっこりします。</p>

<p><br />
■　「あかちゃんてね」星川ひろ子・星川治雄　小学館</p>

<p><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/akachantene.jpg"><img alt="akachantene.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/akachantene-thumb.jpg" width="83" height="67" /></a></p>

<p>　こちらも４歳のお姉ちゃんの語りです。あかちゃんの誕生から、１ヶ月ごとにとった写真と一緒に、赤ちゃんの成長の様子を語ってくれています。最後の見開きをさらに両開きに広げたページに１２枚ずらり並べた写真は圧巻。あかちゃんて、１年でこんなに大きくなるんだとうれしい驚きを感じます。</p>

<p><br />
■「あかちゃんが教室にきたよ」写真＝星川ひろ子　文＝寺田清美・鈴木良東　岩崎書店</p>

<p><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/akachangakyousitunikitayo.jpg"><img alt="akachangakyousitunikitayo.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/akachangakyousitunikitayo-thumb.jpg" width="80" height="89" /></a></p>

<p>　あかちゃんとおかあさんが継続的に教室に遊びに来る「赤ちゃんとのふれあい授業」を、写真と子どもたちのやりとりを中心につづった絵本です。誕生したばかりの写真でまずはご対面。4ヶ月になった赤ちゃんの最初の訪問の後は、2ヶ月ごとにあかちゃんが教室に遊びに来ます。おっぱいの飲んでいるだけだったのに、はいはいしたり、次の時は立っちして、あかちゃんの成長ってすごいと子どもたちが、感動します。赤ちゃんの人形を世話してみたり、自分が赤ちゃんだったときのことを発表するなど、子どもたち自身の動きも広がります。身近にふれあうことの少なくなってしまったあかちゃん。でもこうして1歳の誕生日まで何回か継続して出会っていくと、何かが伝わるようです。様々な世代の人とふれあうのは、子どもたちだけではなく、あかちゃんにもおかあさんにもいいのではないでしょうか。気軽にふれあえる場があればいいのにと、つくづく思います。</p>

<p><br />
■「わたしのあかちゃん」澤口たまみ　ぶん　津田真帆　え　福音館書店</p>

<p><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/watasinoakachan.jpg"><img alt="watasinoakachan.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/watasinoakachan-thumb.jpg" width="80" height="87" /></a></p>

<p>　こちらはイラストです。あかちゃんの出産直後から4日目におっぱいが出てるまでを、お母さんが思いを込めて語ります。誕生3日目の赤ちゃんから見たお母さんのイラストは、ちょっと不思議です。ふうん、こうやって見えているのかと。3，4歳の子どもで、おなかの中にいたときのことや生まれたときのことを覚えていて、教えてくれる子がいます。読んであげると、そんな話が飛び出すかもしれませんね。</p>

<p><br />
　そうでなくても、これらの絵本を読んであげたあと、あなたの生まれたときはね、とか、あかちゃんの時はね、と話してあげられるといいなあと思います。お話ししてと言われて親などが語るお話の中で、子どもが一番喜ぶ話は、実は自分の赤ちゃんだったときの話や、家族の話だったりしますから。昔話などを間違いなく覚えて語ることよりも、そういう方がずっと家族で一緒に楽しめる語りなのではないでしょうか。繰り返し語ることで、一つの技になっていきます。失敗談もユーモラスに語れば大丈夫。その子に注目しているんだということが伝わるのではないでしょうか。<br />
　今は、写真よりもビデオの方が優勢ですが、アルバムをめくりながらエピソードを語ってあげることも、楽しいと思います。ビデオは機械がないと見ることができませんが、写真はもっと手軽に楽しめますから。子育てブログをやっている人は、プリントアウトして、子ども自身が気軽に読めるようにしてあげるといいかもしれませんね。その子のことを思いを込めてその子自身に語るのは、愛されているという実感につながる行為かもしれませんね。<br />
　<br />
　お話になんてできない、何を話したらいいのかわからない、などというときは<br />
■「じぶんでつくる　６さいまでのアルバム」やまわきゆりこ・さく　福音館書店</p>

<p><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/jibunde.jpg"><img alt="jibunde.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/jibunde-thumb.jpg" width="80" height="88" /></a></p>

<p>が役に立つのではないでしょうか。真ん中に横棒が最初から最後まで入っています。そして上段では、こねこのプリンが自分の生まれたときから6歳までの様子を語り、その項目ごとに「あなたは？」と質問してきます。下段にある枠に、その答えを書いていきましょう。そうすると、エピソードつきのアルバムの完成です。</p>

<p>　子育ての時って、目の前のことで精一杯。でもちょっと振り返れば、二度とない経験＝エピソード＝思い出がいっぱいです。語ることは忘れないことでもあり、家族で語り継がれるエピソードがあるのは「宝物」なのではないでしょうか。<br />
　生まれてきた、ただそれだけで命には価値があります。大人にも子どもにも、等しく尊重されうる価値があります。相手のことを語る行為そのものが、そういう相手を愛おしむ行為だと思います。だから、パパの子どもの時のお話、ママのちっちゃいときのお話、おじいちゃんの、おばあちゃんのお話も語られるのも素敵だと思います。<br />
</p>]]>

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<title>「ナルニア国ものがたり」</title>
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<summary type="text/plain">「ナルニア国ものがたり」シリーズ　全７巻 Ｃ．Ｓ．ルイス作　瀬田貞二訳　岩波書店...</summary>
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<![CDATA[<p>「ナルニア国ものがたり」シリーズ　全７巻<br />
Ｃ．Ｓ．ルイス作　瀬田貞二訳　岩波書店</p>

<p>　２００６年３月４日公開として、今宣伝されている映画「ナルニア国物語」の原作は、１９５０年代に書かれたファンタジーの古典的作品です。１９６６年から相次いで日本でも翻訳出版されました。この機会にと、イラストがカラー彩色されて新版も出版されています。映画だけではなく、ぜひ原作も読んでみてほしい作品です。「指輪物語」とは違い、子どもを意識して書かれた物語なので、読みやすいです。翻訳も小学校３，４年以上と銘打つように、漢字や言葉使いに配慮がなされています。</p>

<p>　私は小学生６年生の時に、第１巻「ライオンと魔女」に出会っています。その年齢で出会えたことに感謝しています。というのは、大人になってから読み直したとき、少々物足りなく感じたからです。それでも、小中学生の頃、夢中でしかも何回も読み直した感動というものが心に残っています。本との出会いにも旬があり、あの時期に出会ったからこそ体験できた感動だったと思うのです。</p>

<p>　はじめての出会いは、小学校の図書館（大きな天井の高い別館で司書がいた立派な図書館）。物語の棚のめぼしいものは読んでしまったはずなのに、目に入ったまだ読んでいないこの本。興味を惹かれて、早速借りて読んでみると、不思議な世界が現れてきました。「だれもしらない小さな国」や「メアリー・ポピンズ」は知っていましたが、このようなファンタジーは読んだことがありませんでした。後書きには、シリーズがあることが記されていましたが、残りを見つけることができないうちに、小学校を卒業してしまいました。中学生になってから、あの続きが読みたいとふと思いたち、その頃街の中心に１館しかない市立図書館にわざわざ出かけたのでした。そこの児童室で無事、続刊を見つけた私は、次々を読破していきました。中学の制服で児童室に出入りすることは、当時の私には非常な勇気のいることでした（もう大人になったという自負が、児童室に出入りすることをはずかしいと思わせていた）が、「ナルニア」の続きを読みたい、面白い本を読みたい、という欲求の方が強かったということです。その後は、母に勧めて、我が家の家庭文庫で買い入れてもらいましたから、貸し出されていなければ、自由に読むことができるようになりました。中高生の時期に、何回か読み返しています。「ナルニア」らしからぬ『馬と少年』が一番好きでした。</p>

<p>　以前紹介した「アーサー・ランサム全集」は、就職後に新刊を１冊ずつ買い揃えました。「ナルニア」の方は、新刊でこそ買いませんでしたが、古本屋で見つけるたびに買い揃え、結局は全部揃えて持っています。「ランサム」は古本屋で見ることはほとんどありませんでしたが、「ナルニア」は、ちょこちょこ見かけたのでした。今はどうでしょうか。</p>

<p>　Ｃ．Ｓ．ルイスは、１８９８年生まれの中世英文学（つまり古典ですね）の学者でした。オクスフォードで約３０年教えた後、ケンブリッジで主任教授になっています。トールキンとも親交があり、よくファンタジー論をたたかわせたという話も聞きます。ルイスは大人になってからキリスト教の信仰に目覚め、キリスト教弁証家としての著作が多数あります。彼の名が一般的に有名になったのは、たぶん雑誌に連載した『悪魔の手紙』によってだと思います。老練な悪魔が、人間を誘惑するやり方を若手の悪魔に色々教える、という体裁のものです。この「誘惑」というのは、残虐非道なことをさせるのではなく、神を信じないようにさせる、キリスト教の信仰から離れさせるという意味です。</p>

<p>　このような誘惑は、「ナルニア」の物語にもしばしば登場します。例えば、「ライオンと魔女」で、エドマンドが白い魔女に誘惑されるシーンです。妬みや嫉妬でいっぱいになり、自分のことしか考えられないようになったエドマンドは、その後高い代償を払わされます。実際代償を払ったのは、彼自身ではなかったのですが。それは、キリストによる救いを指し示しています。キリスト教の文化に触れて育っている人ならば、すぐに分かります。このように「ナルニア」は、子どもたちにキリスト教の真髄・精神を伝えるために描かれたファンタジーなのです。もちろん、日本の読者のように、キリスト教の素養が全くない環境で育った人でも充分楽しめるような冒険ものになっています。</p>

<p>　しかし、ルイスが語りたかったこと、聖書の世界の提示は、「さいごの戦い」のラストにまで如実に表されています。ですから、日本の多くの読者はこのラストを受け入れがたいのです。ルイスの信仰からすれば、このラストは必然なのですが。彼のキリスト教理解や、その提示は分かりやすく、なおかつ直喩でもパロディでもなく、わざとらしさがありません。こういう描き方があるのだという、そのことも非常に印象的な作品でした。私は思春期にこの作品をくり返し読むことで、考えるきっかけやヒントをえていたように思います。</p>

<p>　しかし、私も受け入れがたい点が一つだけあります。女性の扱い、特にスーザンの扱いです。まあ、ルイスはヴィクトリア朝時代に生を受けた英国紳士ですので、仕方のない部分はあります。「ライオンと魔女」で描かれた兄弟像は、イギリス中流家庭の理想像なのかもしれません。男女２人ずつの４人兄弟。長男は正義感と責任感ある騎士（ナイト）、長女は兄弟の世話をする母親がわり、次男はトリックスターで、次女は夢見がちだが物語を引っ張る。「ランサム」に出てくるウォーカ－兄弟もこの類型に当てはまります。ネズビットの「砂の妖精」も、ヒルダ・ルイスの「とぶ船」も４人兄弟が主人公で、傾向は似ています。</p>

<p>　スーザン・ペベンシーは、スーザン・ウォーカーほど、兄弟の世話を焼くわけではありません。食べたり寝たりのお世話は兄弟以外の大人が配慮してくれる環境にいるからです。しかし、冒険に踏みだそうというときに、引き返そうと分別くさいことを言ったりするのは同じです。また、王座についた後、ピーターは英雄王、エドマンドは正義王といわれるのに対し、スーザンやルーシーは、何をしたかではなく、多くの王や王子に求婚される存在であることがほめ言葉になっています。女は求められる男によって価値が決まるかのように。さらに、スーザンは、「さいごの戦い」で、化粧やパーティにうつつを抜かし、ナルニアをバカにしたとして、置いてきぼりをくうのです。早く大人になりたくて、子ども時代の夢や理想をバカにするようなことは、往々にしてあります。でもそれは、天国から閉め出されるほどのことでしょうか。彼女は世の要請に従って、女らしく評価されようと躍起になっているに過ぎないのです。それなのに、このような仕打ちに値するとされることは、私にはどうしても承伏できないのです。</p>

<p>　そのような欠点はありますが、「ナルニア国物語」は読むに値する作品です。今回改めて読み直していますが、最近のブームで大量に翻訳されている、ちょっと薄い＝浅い＝軽いファンタジーに比べれば、やはり上質の作品だと改めて思っているところです。</p>]]>

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<title>クリスマス？サンタクロース？</title>
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<summary type="text/plain">　日本でのクリスマスのイメージは、サンタさんにクリスマスケーキとパーティ？それも...</summary>
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<![CDATA[<p>　日本でのクリスマスのイメージは、サンタさんにクリスマスケーキとパーティ？それもイブの夜がメイン。欧米の物語を沢山読んでいる私にとっては、それって違うんじゃないの？という感じです。</p>

<p>　私のイメージする本来のクリスマスは、何より家族が集まる時です。救い主をつかわされた神の愛を思い、愛する互いを思い、恵まれない人を思いやる、そんな時です。「若草物語」（ルイザ・メイ・オルコット）やローラ・インガルス・ワイルダーのシリーズなどを読むとわかると思います。ですから、２５日のお昼に、家族一同が集まっての正餐がメイン。日本のお正月をイメージした方が分かりやすいと思います。<br />
だから、１２月にはいるとクリスマスの準備が始まります。飾りつけやクッキー作りから始まって、カードの発送、プレゼントの準備（こっそり手作りしたり）等々。初詣に行くように、イブの夜は教会へ行く。サンタさんのプレゼントは決して高価なものではなく、靴下にキャンディとプラスα。</p>

<p>　そんなアメリカの中流家庭のクリスマスの様子を描いた絵本があります。<br />
『クリスマスだいすき』（ピーター・スピア　講談社）。<br />
クリスマスをはさんでのほぼ１ヶ月を描いています。恵まれない人に善行を施すのもクリスマスの精神、といいうわけで、姉弟が近所の老人宅を訪ねて薪運びなどをするシーンもあります。イブの夜は、家族揃って教会へ。通りのどの家もイルミネーションを飾っています。一夜明けたクリスマスの朝、ツリーの下のプレゼントを開けます。サンタさんからのもあれば、お互いの交換プレゼントもあります。昼前にはおじいちゃんやおばあちゃんがやってきて、ローストチキンやクリスマスプディングでお食事。その夜は夫婦二人で台所を片づけます。数日後役目を終えゴミとして出されたツリーといった後始末まで描かれています。文字のないコマ割りの絵だけで見せていくのですが、見飽きません。私の好きな絵本の１つですが、残念ながら今は品切れ、手に入りません。図書館にはあるはずですので、探してみてください。</p>

<p>　一方、今の日本でのサンタクロースのイメージは、アメリカから伝わったクレメント・ムーアが書いた詩が元になっています。イブの夜トナカイの橇で屋根に飛び上がり、煙突から入ってきてプレゼントを配るにこにこ顔のおじいさん、というものです。もともとは聖ニコラスという聖人がモデルですから、白い衣の老人というのがヨーロッパでは多いようです。赤い服のサンタさんは、なんとコカコーラの広告が最初と聞きました。ムーアの詩は有名ですから、アメリカでは沢山の人が絵本にしていますが、古い絵本では青い服のサンタさんもいます。翻訳も沢山されていますが、その中では、クラシックなイラストのターシャ・チューダー（「クリスマスのまえのばん」偕成社）や、わかりやすいアニタ・ローベル（「クリスマスイブのこと」セーラー出版）、秀逸なしかけ絵本のロバート・サブダ（「ナイト・ビフォー・クリスマス」大日本絵画）などがお勧めでしょうか。</p>

<p><TABLE cellpadding="7"><TR><TD valign="top">◆「クリスマスのまえのばん」◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_xmasmaenoban.jpg"><img alt="0512_xmasmaenoban.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_xmasmaenoban-thumb.jpg" width="130" height="168" /></a></TD><TD valign="top">◆「クリスマスイブのこと」◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_xmaseve_no_koto.jpg"><img alt="0512_xmaseve_no_koto.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_xmaseve_no_koto-thumb.jpg" width="113" height="144" /></a></TD><TD valign="top">◆「ナイト・ビフォー・クリスマス」◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_night_before_xmas.jpg"><img alt="0512_night_before_xmas.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_night_before_xmas-thumb.jpg" width="130" height="125" /></a></TD></TR></TABLE></p>

<p><br />
　この他、サンタクロースの絵本としては、「さむがりやのサンタ」（レイモンド・ブリックス　福音館書店）が有名ですよね。イブの夜、サンタが世界中にプレゼントを配って歩く様子をコマワリの絵で見せてくれます。寒いなどとグチりながらも一生懸命なサンタさんの姿がほほえましく、子どもたちも大好きな絵本です。配り終えて家に帰ってきた後に、クリスマスプディングを食べるのは、いかにもイギリスらしいですね。</p>

<p>◆「さむがりやのサンタ」◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_samugariya.jpg"><img alt="0512_samugariya.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_samugariya-thumb.jpg" width="105" height="124" /></a></p>

<p>「となかいはなぜサンタのそりをひく」（モー・プライス文　アツコ・モロズミ絵　松野正子訳　岩波書店）は、小人たちに空飛ぶ橇を作ってもらったサンタさんのところに、いろいろな動物が来て橇を引こうとしますが、という由来を語る物語。絵も素敵で、なかなかいいです。それから忘れてはいけないのは、「サンタクロースってほんとにいるの？」（てるおかいつこ：文　すぎうらはんも：絵　福音館書店）。子どもたちが親に、「ほんとにいるの？」と次々に疑問をぶつけていきます。お父さんもお母さんも丁寧に答えていきます。上段の大きな絵には質問内容や回答が、下段の小さな絵は質問しながら風呂に入り寝るまでの姉弟の姿が描かれています。大人が信じている、その姿勢が大切だということがよくわかります。見えないもの、それも良いものを信じる心を育てることは重要だと説く人もいます。</p>

<p>夢を信じることは大切だと私も思います。ただ、夢を壊さないことと、希望を必ずかなえることとは違います。そこをはき違えるような風潮が、特にバブルの時は多々見られたので、ちょっと違うんじゃないかなあと思っていました。、ほんとに欲しいものは親や祖父母と交渉、サンタさんからはびっくりプレゼント、で<br />
いいのではと思っています。</p>

<p>◆「となかいはなぜサンタのそりをひく」◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_tonakai_wa_naze.jpg"><img alt="0512_tonakai_wa_naze.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_tonakai_wa_naze-thumb.jpg" width="130" height="168" /></a></p>

<p>◆「サンタクロースってほんとにいるの？」◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_santakulosutte_hontouni.jpg"><img alt="0512_santakulosutte_hontouni.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0512_santakulosutte_hontouni-thumb.jpg" width="130" height="140" /></a></p>

<p><br />
　また店では、２，３歳向けにクリスマスやサンタクロースのイメージがわかる本を、と聞かれることが多いのですが、これが難しいです。日本での、という意味ですから。イエスが生まれたお祝いという本来の意味でのクリスマスでしたら、「クリスマスおめでとう」（ひぐちみちこ　こぐま社）がお勧めです。それ以外では、そうですねえ「クリスマスの３つのおくりもの」（林明子　福音館書店　３冊セット）くらいしか思いつきません。あとは文章量が多かったり、話がひねってあったりしますから。サンタさんからのプレゼントという点では、「よるくま　クリスマスのまえのよる」（酒井駒子　白泉社）が文章量が短めで良いのですが、内容的にはやはり４，５歳以上でしょう。こういうイベントは経験していくしかないですし、それぞれの家庭によって違ってもいいとは思います。それでも、ご要望には応えたいので、あれこれ探しています。何かわかりやすいいい絵本があったら、教えてください。</p>

<p>◆「クリスマスの３つのおくりもの」（林明子　福音館書店　３冊セット）◆<br />
<TABLE cellpadding="7"><TR><TD valign="top"><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_mitsu_1.jpg"><img alt="1217_mitsu_1.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_mitsu_1-thumb.jpg" width="130" height="112" /></a></TD><TD valign="top"><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_mitsu_2.jpg"><img alt="1217_mitsu_2.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_mitsu_2-thumb.jpg" width="130" height="113" /></a></TD><TD valign="top"><a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_mitsu_3.jpg"><img alt="1217_mitsu_3.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_mitsu_3-thumb.jpg" width="130" height="114" /></a></TD></TR></TABLE></p>

<p></p>

<p><br />
◆「よるくま　クリスマスのまえのよる」（酒井駒子　白泉社）◆<br />
<a href="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_yorukuma_xmasmae.jpg"><img alt="1217_yorukuma_xmasmae.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/1217_yorukuma_xmasmae-thumb.jpg" width="130" height="97" /></a></p>]]>

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<title>感動の滴は、記憶の奥底に</title>
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<modified>2005-11-15T16:20:13Z</modified>
<issued>2005-09-19T11:33:23Z</issued>
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<summary type="text/plain">　この夏休み、実家に帰ってきました。 親が体調を崩すなど、最近は頻繁に（といって...</summary>
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<name>mia</name>

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<![CDATA[<p>　この夏休み、実家に帰ってきました。<br />
親が体調を崩すなど、最近は頻繁に（といっても年に一回程度ですが）帰る事態になっています。<br />
子どもがいれば、孫に会わせるとか、子どもに田舎を体験させるということで、もっとしょっちゅう帰るのでしょう。大人だけだと、仕事優先で必要がなければ行かない、ということになってしまいます。</p>

<p>それで、話したかったのは、子ども時代の思い出に関わることです。<br />
これは他でも話したことがあるので、ご存じの方のいるでしょうが、<br />
やはりここでも書いておきたいと思います。</p>

<p>　私は、母に読み聞かせをしてもらった記憶がありません。しかし、３歳の頃、絵本を一人で読んでいた（！）という記憶があります。母がふすまの向こうからそんな私を笑って見ています。<br />
今でもその絵本のことは憶えています。熊と猟師の話で、熊をしとめようと山に入った猟師が、木の枝をはじいては音を出して楽しんでいる熊を見て、撃たずに帰ってくる、というような物語で、写実的な絵でした。<br />
２０代の頃、それを思い出して、私は３歳の頃から字が読めたんだと、思っていました。しかし、子どもの本屋を始め、子どもの様子などを見たり、話を聞いたりしてわかったのです。私は文字を読んでいたのではないと。何度も読み聞かせてもらい、すっかりその物語を覚え、絵を見ながらそらで物語を語っていただけなのです。<br />
そんな様子をほほえましく見ていた母。しかし、私は笑われているような恥ずかしさを覚えたことも思い出しました。３歳でも心の中は微妙です。しかし、なんと都合の良い部分しか憶えていないのでしょうか。自分がやったことしか憶えていないのですから。</p>

<p>　もう一つ、店を始めた頃にわかったことがあります。</p>

<p>福音館書店の『３びきのくま』という昔話が、どうも自分の憶えているものと違うのです。<br />
昔話ですから、沢山の絵本がいろいろなバージョンででています。その中で、福音館書店のものが定番とされていました。でも、でも私の知っている話とは、何かが違う、リズムとか言葉の言い回しとか、同じ話ではあるけれど、、、そんな違和感を感じていました。</p>

<p>何かの折りに、母にそのような感想を述べたところ、「私が読んであげたのは、福音館でも瀬田貞二訳のよ」と言うではありませんか。「『母の友』に載っていたのを、毎晩のように読んであげていた」と言われたときは、本当に驚きました。私にはそんな記憶は一切ないのですから。しかし、母の言う『金のがちょうのほん』に収録されている「３びきのくま」を読んだとき、ああこれだ、と思いました。子どもって勝手ですよね。してもらったことなど、どこかにいってしまっているのです。でも、記憶にはないけれど、読んでもらったものは心の奥底にしっかりと貯められていたのです。子どもの本屋などという仕事を始めなかったなら、決して表面には浮かび上がってこなかったでしょう。人にとって、思い出せない過去はなかったようなものです。しかし、ちゃんとそこにあるのです。不思議ですね。</p>

<p>　絵本を読むことは、感動の滴を心に垂らすことだ、と言ったのは、絵本・紙芝居作家のまついのりこさんです。読んでもらうと、滴がぽたあんと心の中に落ちる。いつかそれがいっぱいになって溢れてくるかもしれない。でもそれまでは外からは見えないのだと。私は自分の体験から、ものすごく納得できる話でした。だから、即効性はないかもしれないけれど、すぐに反応はないかもしれないけれど、絵本を読んであげてほしい、と私も思うのです。感動を共にする体験というのは、心の奥底でつながれる貴重な体験だからです。<br />
もちろん、成長した子どもは憶えていないでしょう、子育てってそういうことばかりですよね。でも、今その瞬間、味わったものは、「思い出」にならなくても、ちゃんと心の中にあるのだと思います。</p>

<p>　ということで、今回は「３びきのくま」の絵本をいくつかご紹介します。このお話は基本的には、トルストイのロシア民話と、イギリス民話の２パターンあります。どれが好きか、読み比べてみても面白いですよ。</p>

<p><img alt="0511_3bikinokuma_hukuonkan.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0511_3bikinokuma_hukuonkan.jpg" width="150" height="189" /></p>

<p>↑「３びきのくま」トルストイ／ぶん　バスネツォフ／え　おがさわらとよき／やく　福音館書店</p>

<p><img alt="0511_kinnnogatyou_hukuinkan.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0511_kinnnogatyou_hukuinkan.jpg" width="150" height="197" /></p>

<p>↑「金のがちょうのほんー四つのむかしばなしー」レズリー・ブルック／文・画　瀬田貞二・松瀬七織／訳　福音館書店</p>

<p><img alt="0511_3bikinokuma_horupu.gif" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0511_3bikinokuma_horupu.gif" width="134" height="130" /></p>

<p>↑「３びきのくま」ポ－ル・ガルドン／さく、多田裕美／訳　ほるぷ出版</p>

<p><img alt="0511_3bikinokuma_sankisyoukou.jpg" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0511_3bikinokuma_sankisyoukou.jpg" width="84" height="89" /></p>

<p>↑「３びきのくま」トルストイ／作、片山健／絵、千野栄一／訳　 三起商行</p>

<p><img alt="0511_3bikinokuma_tokuma.gif" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0511_3bikinokuma_tokuma.gif" width="139" height="130" /></p>

<p>↑「さんびきのくま」バイロン・バートン／ぶん・え　なかがわちひろ／訳　徳間書店</p>

<p><img alt="0511_3bikinokuma_kaiseisya.gif" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/0511_3bikinokuma_kaiseisya.gif" width="160" height="124" /></p>

<p>↑「三びきのくま」レフ＝トルストイ／さく　ウラジミル＝レーベデフ／絵　うちだりさこ／やく　偕成社</p>

<p>（NO　IMAGE）<br />
「３びきのくま」バーナデット・ワッツ／作・絵、佐々木田鶴子／訳　西村書店（新潟）</p>

<p>※※お詫び※※<br />
ひつじさんからとうのとっくに原稿をいただいていたのですが、<br />
MIAの体調不良のために、更新作業が遅れてしまいました。ゴメンナサイ。<br />
</p>]]>

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<title>夏休みにオススメ！「ランサム・サガ」</title>
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<modified>2005-09-19T11:33:19Z</modified>
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<![CDATA[<p>　夏休みになると思い出すのは、ランサム・サガです。<br />
「ツバメ号とアマゾン号」（岩田欣三／神宮輝夫訳　岩波書店）で始まる全１２巻のアーサー・ランサム全集でしか翻訳されていないので、知る人ぞ知る、という類の児童書です。ケース入りの大きくて分厚い本。装丁は素っ気なく、グレーの地にヨットの絵が小さく描いてあるのみ。今でこそ、ハリポタ現象で分厚い本も読まれるようになりましたが、なかなか手にとってもらいにくい外観をしています。それでも、シリーズを並べると、ヨットの色がグラデーションで青からオレンジへ変化しています。また、ケースには、ヨットがその巻数分描かれていて、おしゃれです。図書館だと、ケースがないので、そのことがわからず残念です。</p>

<p>　原書が書かれたのは１９３０年～４７年。第１次大戦と第２次大戦にはさまれた時期。ランサムは、行動的なジャーナリストで、第２次大戦では従軍記者として、またロシア革命などの取材もしたようです。若い頃は文学論も書いていました。作中の子どもたちのように、子どもの頃は釣り好きな父親に連れられて、よく湖水地方を訪れていたようです。</p>

<p>　作品としは古く非常に地味な本なのですが、熱狂的ファンがいて、ちゃんとアーサー・ランサム・クラブというファングラブも存在します。今回調べたら、いくつもファンサイトができていました。この本を読んで、ヨットマンをめざした、アウトドア派になった、など読んだ子どもの人生を動かしたほどのものでもあります。それでも、子ども時代にこの本について語り合える仲間を見出した人は少ないようで、だからこそ、大人になって同好の士と巡り会えた喜びはひとしおです。主な舞台となったイギリスの湖水地方には、ランサムファンの日本人観光客がしばしば訪れるそうです。</p>

<p>　物語は、イギリスの湖水地方で夏休みを過ごすウォーカー兄弟が、民宿のヨット・ツバメ号を操り、子どもたちだけで湖上の島でキャンプ生活をするところから始まります。第１次大戦後、少しのんびりとした時代を背景に、寄宿学校に通う子どもたちの、家族で過ごす長期休暇、めいっぱい遊ぶことだけしか考えなくてもいい夏休みを描いています。現実にテントでキャンプ生活をしながら、そこに陣取り合戦や探検など空想の世界になりきって暮らします。この、現実とごっこの世界の取り混ぜ方が上手くて、しっかりとその世界を生きる子どもの視点で描かれています。子どもだけのキャンプ生活も、具体的に描かれていて、火をおこしてお茶を入れる。魚を釣って、内蔵を出すのは嫌な作業といいつつ、そこも省略せずにちゃんと書いて、そしてフライパンで焼く。毎朝、湖で顔を洗い、近くの農場に牛乳を取りに行く。一方で、コンビーフをペミカンといい、樽に詰めたレモネードはジンジャービアと呼ばれます。虚実をわかっていながら、空想の世界を何人もで共有しながら過ごす、そのような休みの過ごし方にものすごく憧れました。</p>

<p>　主な登場人物は、ツバメ号を操るジョン、スーザン、ティティ、ロジャの４人のウォーカー兄弟。アマゾン号のナンシイとペギイのブラケット姉妹は、自宅が湖の畔にあります。その後同じ湖にやってきたドロシイととディックのカラム姉弟は、考古学者の親たちが常に海外にいて、長期休暇も子どもだけで過ごすことが多いのです。この３組のきょうだいたちが、巻ごとに全員揃ったり、揃わなかったりしますが、メインです。舞台が湖を離れることもあります。</p>

<p>　第１巻でロジャは７才、読みなおしてないので、はっきりとは覚えていませんが、一番上のジョンが、１３、４才くらいでしょうか。ナンシイは少し上で、ペギイが同じくらい。Ｄ姉弟はティティの前後。ジョンはいかにも長男らしく、下の子たちについての責任を持ちます。「嘘つき」呼ばわりされていたく傷つくように、パブリックスクールの伝統に生きています。スーザンは、後半になればなるほど母役割を引き受ける存在になります。このように時代を感じさせる造形はあちこちにあるのですが、それでも、自ら決断して実行する力、帆走技術やキャンプ技術を含めて、があるのは男女ともです。そういう点が、家庭的ではないアマゾンたちの姿なども含めて、私にもできるかも、という希望を与えてくれたように思います。ランサマイト（ランサム・ファン）には結構女性がいることの理由かもしれません。</p>

<p>　そして、重要な登場人物に、ウォーカー兄弟の母と父、ブラッカム姉妹の母や叔父など、理解ある大人の存在があります。彼等はティーンになるかならないかの子どもたちを、彼等だけで帆走に、そしてキャンプへと送り出します。どちらの母親も、自分の子ども時代にはやはり帆走しキャンプ生活を送ったようなのです。ただし、携帯などない時代、ウォーカーさんは、毎朝契約したキャンプ地のそばの農場に、牛乳を取りに行かせることによって、つながりを保つよう計らいます。また、キャンプ地を訪れたときには、子どもたちの設定に応じて、土人役を引き受けたりもします。子どもたちは自分たちのごっこも含めて、母にはなんでも話せるという信頼関係を築いているのです。こういう親がいるからこそ、幸福な子ども時代を過ごせるのだなあと、大人になって読み返してみると、しみじみ思います。</p>

<p>　読むのなら第１巻の「ツバメ号とアマゾン号」から順に、とは思いますが、大雪の中Ｄ姉弟が活躍する第４巻「長い冬休み」、嵐の中兄弟だけで北海を航海することになってしまう第７巻「海へ出るつもりじゃなかった」、全員で帆船航海に出た先での冒険を描く第１２巻「シロクマ号となぞの鳥」もそれぞれ人気がある作品で、それだけを読んでも充分楽しめます。</p>

<p>私は、個人的には第５巻「オオバンクラブの無法者」が一番好きです。書いていたら読み返したくなってしまいました。実はこの全集は、私の数少ない蔵書のひつとです。（本屋のくせに？だから？本は借りて読むのが原則です）就職して早々に、毎月１冊ずつ買い足して揃えたのです。実家にあった本は、私の本ではなかったので。それだけ思いのあるシリーズです。</p>

<p><img alt="13.gif" src="http://www.ikuji-ikuji.net/weblog/hitsujiko/archives/images/13.gif" width="301" height="250" /></p>

<p><br />
１「ツバメ号とアマゾン号」岩田欣三／神宮輝夫訳<br />
２「ツバメの谷」神宮輝夫訳<br />
３「ヤマネコ号の冒険」岩田欣三訳<br />
４「長い冬休み」神宮輝夫訳<br />
５「オオバンクラブの無法者」岩田欣三訳<br />
６「ツバメ号の伝書ハト」神宮輝夫訳<br />
７「海へ出るつもりじゃなかった」神宮輝夫訳<br />
８「ひみつの海」神宮輝夫訳<br />
９「六人の探偵たち」岩田欣三訳<br />
１０「女海賊の島」神宮輝夫訳<br />
１１「スカラブ号の夏休み」神宮輝夫訳<br />
１２「シロクマ号となぞの鳥」神宮輝夫訳<br />
　</p>]]>

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<title>はじめまして。</title>
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<modified>2005-07-22T17:29:45Z</modified>
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<summary type="text/plain">はじめまして。 東京・三鷹でプーの森というお店をやっていますひつじと言います。 ...</summary>
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<name>mia</name>

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<![CDATA[<p>はじめまして。<br />
東京・三鷹でプーの森というお店をやっていますひつじと言います。</p>

<p>プーの森は、絵本の店をやりたくて始めた店ですが、今は、絵本と木のおもちゃの他に、自然な食品や石けん・雑貨、フェアトレードの衣類等々も扱っています。</p>

<p>最初は、絵本と木のおもちゃにプラスして、子供服のリサイクルをしていました。<br />
たまたまリサイクル・ブームというか、メディアがリサイクルをこぞって取り上げようとした時期だったので、何度も雑誌等に紹介してもらえました。広告費など全く出せない状況だったので、とてもありがたかったです。<br />
でも、私自身ブランドなどが全くわからないし、季節はずれの商品がどんどんたまっていって、収拾がつかなくなってしまいました。そこで、三鷹に移転するのを機に、リサイクルはやめました。<br />
（そういえば、その時残っていた衣類は、カッパのおっちゃんを経由して、バザーや何かで処分してもらったのでした。）</p>

<p>そして、そのかわり自然食品等を扱うことにしたのです。<br />
絵本だけでは経営が成り立たないと言うこともありますが、自分の興味のあるもの、人に伝えたいものなどを扱いたい、という気持ちでした。</p>

<p>プーの森を始める前は、コミュニケーション障碍を負わされた子どもたちと一緒に暮らしていました。そこも、自ら望んで入った（第一希望の）職場でした。様々なことを学びましたが、いろいろな意味できつくなっていました。この先ずっと、一生続けていくことはできないと思ってしまったのでした。<br />
しかし、ここをやめたら自分に何が残るんだろうと不安にもなりました。仕事は淡々とこなし、オフタイムにやりたいことをするという生き方もありますが、２４時間仕事にどっぷり浸かっていた私は、やはり思いのかけられることを仕事にしたいと考えていました。思いのかけられること、子どもに関わり続けたいという思い、本が好きだという思い、それを合わせて「絵本屋をやればいいんだ」と思いついたときは、目の前がパアーっと明るくひらけたような気がしました。</p>

<p>そこから、お金を貯める、休日には絵本屋を訪ねる、図書館で絵本の勉強をする、周りに言いふらすなどの、絵本屋開店計画を実行し始めたのです。まわりの人たちは誰一人、本気に受けとってはくれませんでした。プロの方々は難しいよ、と言います。それでも、私の気持は変わりませんでした。</p>

<p>思いたってからほぼ３年後に、吉祥寺の街の路地裏のような場所で小さなお店をオープンしました。<br />
それから５年後、三鷹に引っ越しました。そのとき、リサイクルのかわりに自然な食品等を扱おうと思ったのは、それまでの間に、お店で沢山のアトピーの赤ちゃんに出会うなどして、環境問題に気づかされたからでした。体にいいものを身近なところで提供していければいいな、という思いでした。自然なもので自然な形で、無理をしないという発想は、私にはとても楽に感じられたのでした。</p>

<p>そうそう、開店直前に、「ピッピ」という当時茗荷谷にあった子どもの本屋さんで修行をさせてもらいました。その時、子どもの本のことを店頭でお客さんとおしゃべりできて、とても嬉しかったのです。それまで、好きな本のことを話せる相手がいませんでした。それが、立ち話でもできるのです。絶対自分で店をやろう、とよけいに思ったのでした。</p>

<p>日常的にはそんなに本のことをおしゃべりできるわけではありません。<br />
ですから、「児童文学を勝手に読む会」という読書会も始めました。</p>

<p>個人的には、この他４つの読書会に参加しています。<br />
本を読むことが、唯一の趣味であり、仕事でもあるという、幸せなような、、、。ま、そのことで、おおかたほめていただけるのですから、うれしいことではありますね。<br />
これから、あれこれ読んだ本のことなど紹介していきたいと思っています。<br />
よろしくお願いします。</p>

<p>開店した頃のことを書いていたら、その頃好きだった絵本を思い出しました。<br />
「かいじゅうのうろこ」「おんぼろヨット」「プレゼント」（長谷川集平作、村上康成絵　ＢＬ出版）。</p>

<p><TABLE cellpadding="7"><TR><TD valign="top">「かいじゅうのうろこ」<br />
<img alt="0505kaijuunouroko02.jpg" src="http://WWW.mi-project.net/weblog/ikuji-ikuji/hitsujiko/archives/images/0505kaijuunouroko02-thumb.jpg" width="68" height="84" border="0" /></TD><TD valign="top">「おんぼろヨット」<br />
<img alt="0505onboroyotto.jpg" src="http://WWW.mi-project.net/weblog/ikuji-ikuji/hitsujiko/archives/images/0505onboroyotto-thumb.jpg" width="68" height="83" border="0" /></TD><TD valign="top">「プレゼント」<br />
<img alt="0505present.jpg" src="http://WWW.mi-project.net/weblog/ikuji-ikuji/hitsujiko/archives/images/0505present-thumb.jpg" width="56" height="70" border="0" /></TD></TR></TABLE></p>

<p>長谷川集平は、森永砒素ミルク被害を扱った「はせがわくんきらいや」で鮮烈なデビューをした人。村上康成は、デフォルメしてもその特徴を正確に書き込んだ生き物達の絵が印象的なナチュラリストの画家。</p>

<p>青年がヨットで海にでると、ゴジラをもうちょっと愛嬌ある感じにしたようなかいじゅうと出会う（見る）、というような話なんだけど、やはり絵本って実際見てもらわないと、その世界が良くわからないと思う。<br />
図書館にはきっとあるはずだから（なければ都道府県立や他の図書館から取り寄せて、と頼めば大丈夫なはず）、一度見てみて下さい。<br />
ちなみに、「かいじゅうのうろこ」は取り寄せ可能。プーの森で通販もしています。</p>]]>

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